JICA研究所
2009年12月21日の日経新聞の「経済教室」に来年度も削減が見込まれるODAに関する記事が出ていました。
昨秋始動した新生国際協力機構(JICA)の下で「JICA研究所」が新設され、事業改善の支援と対外発信の強化に向けて様々な研究が開始された。(中略)RCTなど先端的政策手法を用いてJICA事業のインパクトを厳密に計測し事業改善と対外発信につなげようとする先進的な研究などが進められている。こうした試みは、ODA事業との密接な連動によって政策の質改善に研究成果を直接つなげようとするものであり、JICA内部の研究機関でなければなしえない。
日本の開発援助に関する研究の推進が、日本のODA事業の科学的評価や戦略立案、そして効率向上につながると思っています。しかし、この研究をJICA内部の研究機関である「JICA研究所」に任せるのは間違いだと思います。日本の大学の研究者は関連業界や官公庁や研究資金の出資者などに気を遣って、何もモノが言えなくなっていると感じています。特に、御用学者の巣窟である東大の先生の発言は、一見知的に見えるのですが、あまり中身のない、そして誰も傷つかないきれいごとが多いです。大学の研究者ですら研究の独立性を保てていないというのに、「JICA研究所」に科学的データに基づく公正な研究ができるというのは甚だ疑問だと思っています。日本の開発援助やODAに関する研究の推進は本当に必要なことだと思うのですが、公平性の確保できる第三者の研究者や研究機関にゆだねるべきです。しかし、これですら実はとても難しいことです。JICAから研究費をもらって、JICAの事業を批判する研究結果が出せるわけがないからです。「いわんやJICA研究所をや」です。この日経新聞の記事はとても格調高くアカデミックに書かれているものの、事業仕分けの対象になったJICA研究所への著者(一橋大と東大の先生)の肩入れが強く感じられます。


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