アニマルウェルフェア
アニマルウェルフェアは聞き慣れない言葉かもしれないですが、海外(特に発展途上国)で自由気ままに歩き回っている牛や鶏を見るとき、いつも頭に浮かんでくる言葉です。野良猫は世界中どこへ行っても自由気ままに暮らしていますが、人間の管理下にある家畜の場合そうはいきません。狭い畜舎や鶏舎の中で一生を終えることになる日本の牛や鶏に対しては、アニマルウェルフェア(動物の幸せ)を考えて、何かしなければならないのではないかと思うのです。いずれは殺されて肉になってしまう運命にある家畜でも、せめて死を迎えるまでの間は野良猫のように自由にさせてあげられないものでしょうか?
放牧されている牛と畜舎で飼われている牛では、毛づやのよさに素人が見ても一目瞭然と言えるほど違いがあります。この違いは、牛肉を食べている人間の健康にも影響しているのではなかろうかと思うのです。日本にも肉用牛を放牧で生産している畜産農家がありますが、そういう努力を消費者の側からも応援してあげたいものです。例えば、林業界では持続的生産システムの中で生産された林産物に認証ラベルを貼り付けて消費者の購買を促すという取り組みが行われていますが、アニマルウェルフェアを十分に考慮して生産された肉製品に同様のラベルを貼り付ける仕組みを導入してはどうだろうかと思っています。
もしアニマルウェルフェアにご興味があるのでしたら、「アニマルウェルフェア 動物の幸せについての科学と倫理」(佐藤衆介著、東京大学出版会発行)をご一読されることをお勧めします。そうは言いつつ、この本はまだ買ったばかりで実は自分でも読んでいないのですが、ぱらぱらとめくっていると以下のような記述がありました。
「どうせ殺す」という状況のなかで、「どう生かすか」という問いかけは、じつは、いつかは死ぬ私たちが「どう生きるか」という哲学に通じる課題でもある。
もし今日の食事で肉を食べられるのでしたら、こんなことも考えてみてはいかがでしょうか?最後に発展途上国の幸せそうな牛と鶏の写真を数枚アップしておきます。
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写真-3 モンゴルの牛。けんかを始めました。元気いっぱいです。
写真-4 ラオスの鶏の親子。(ここで問題。ひよこは何羽いるでしょう?)
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